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【60%もクラック抑制!?】PP繊維散布工法バルチップの特徴

アイキャッチ_バルチップの特徴

土間リビングや土間キッチンといった室内にコンクリートを敷設してもらう上で気になるのが

クラック(ひび割れ)ではないでしょうか?


ウチの通り土間で採用した「バルチップ」という補強繊維をいれて施工してもらう方法がクラック防止によさそうだったので、これから家づくりされる方の選択肢として紹介したくて執筆しました(^^)

この記事でわかること

・バルチップの特徴

・バルチップのメリット、デメリット

・ワイヤーメッシュ施工とバルチップ施工との違い



他にも家づくりの記録をブログにつづっているので、トップページなどからご覧いただければ嬉しいです。


では是非最後までご一読ください(^^)

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我が家のバルチップ採用箇所

1F間取り図

我が家は1Fに「通り土間」「土間収納」「土間キッチン」を作りました。

この土間部分がコンクリートになるのですが、コンクリートから水分が抜け、乾いて収縮することで発生するひび割れ・亀裂のことを「クラック(ひび割れ)」と呼びます。

屋外の場合は急速に乾燥しないように、水分を調整しながらゆっくりと乾かすことでクラックを防止するのですが、屋内の場合は湿気が家の中に充満してしまうので、悠長に水分を放っておくことができません。そのため外部で施工するよりもクラックができやすいと言います。

そのため多少のクラックは許容していたのですが、面積が広いこと、屋内土間であること、凹凸が多くなること、などから「想像しているよりもクラックが発生しますよ」と打ち合わせの中で言われたことがバルチップを入れるきっかけです。

ちなみに「クラック(ひび割れ)」が起きにくい製品として、モルタルに特殊な樹脂を混ぜて作られる「モールテックス」があるのですが、とても高いので断念しました。。。



バルチップを検討したときの打ち合わせ記事もあるので、よければご覧ください。

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そもそもバルチップとは?


バルチップは合成樹脂素材のポリオレフィン系補強繊維というもので、上図のように細くてこまかい繊維をセメントコンクリートに混ぜて使用します。(PP繊維散布工法と呼ばれているようです)

いくつか種類がありますが、我が家では建築用のMK3530を利用しています。



よく使用されている下図のようなワイヤーメッシュは平面的に埋められているだけなので、金網より上は何も補強されていないのと同義です。

しかしバルチップは、全体に混ぜ込まれるので、コンクリ―ド全体が立体的に補強されるのが特徴です。




バルチップの特徴・3つのメリット

では、バルチップのような補強繊維をコンクリートに混ぜ込む「PP繊維散布工法」にどういったメリットがあるのか紹介します。

バルチップのメリット

  • 鉄筋や金網よりもクラックの発生を予防
  • ワイヤーメッシュ(金網)を敷かなくてよいので施工が簡単
  • コスト・工期が短縮


①鉄筋や金網よりもクラックの発生を予防

土間コンクリートを流すときは鉄筋、ワイヤーメッシュ(金網)を入れることが主流ですが、これだと内部の平面だけしか補強されていないのですが、バルチップは繊維が全体に混ぜ込まれているので立体的に補強してくれます。

僕たちが今回バルチップを採用したのもこれが理由です。

後述しますが、実は鉄筋・金網施工は特に効果が証明されていないので、より安価で効果が証明されているバルチップを使いたいという思いです。

ちなみに後で触れますが、バルチップを採用してもらうからといってコストアップはしていません



(参考)繊維補強コンクリートに関する効果温分

この施工方法は研究論文で効果も報告されており、エビデンスもありました。

要旨:本報は,コンクリートの打込み後,コンクリート表面にポリプロピレン短繊維をばら撒き,コンクリートの打込み表層のみを繊維補強コンクリートとする新規な工法について,基礎物性,施工性およびひび割れ抑制について検討を行った。その結果,本工法を用いたコンクリートは,基礎物性に大きな影響を与えず,十分な耐久性を有することを確認した。また,容易に施工できるばら撒き量は 100g/m2程度であることを明らかにした。そして,本工法を用いたコンクリートは,ポリプロピレン短繊維を混入していないコンクリートで発生するひび割れを 98.9~100%抑制することを確認した。

「ポリプロピレン短繊維を部材表層のみに混入させた繊維補強コンクリートの基礎物性およびひび割れ抑制効果に関する研究」


②ワイヤーメッシュ(金網)を敷かなくてよいので施工が簡単

鉄筋・金網を敷設されているところって見たことありますかね?

ある程度想像できると思うんですが、金網の手配、現場保管、実際の敷設、固定作業など、素人がパット想像するだけでも結構な人件費を使うことになります。

それがバルチップだと下図のようなバルチップの袋をミキサー車にいれて混ぜ込み、流し込むだけで済みます。

実際、我が家の施工は1日で完了してます。

ただ、繊維を混ぜ込むから、ミキサー車の洗浄という作業が必要になるんだけどね。



③コスト削減・工期短縮が期待できる

メリット②の内容と少し重複しますが、

すでに解説したように、バルチップを利用することで施工が簡単になり、それに伴う作業員も削減できるとのことです。

材料費としても金網代が不要になるためコスト削減・工期短縮が期待できます。

ミキサー車の洗浄代金が追加されてしまうものの、クラック防止効果を考慮するとコストメリットはあると個人的には思っていますし、工期は間違いなく短縮されます。



バルチップのデメリットは?

バルチップを利用する事は大きなメリットがありますが、デメリット・注意点もあります。

バルチップのデメリット

  • 洗浄費用(洗い賃)、残土処理費用が発生
  • 施工会社・実績が少ない



①洗浄費用(洗い賃)、残土処理費用が発生

バルチップ入りの残土

ミキサー車に残った繊維を洗う必要があるため、洗浄費用(洗い賃)が発生します。

また、繊維が混入した残土処理は通常の残土処理とは異なるようで、数万円ほど処理費用がアップします。

洗浄費用は1台5,000円~10,000円という相場らしいので、そこまでコストアップはしないと思いますので処理費用の追加が大きいです。
(家づくりで内土間や駐車場に使うミキサー車は1台~2代でしょうから)

僕たちも見積詳細では正確にわからなかったですが、5万円ほどアップしてました。

金網代や作業費の削減、施工期間の短縮、クラック防止など総合的に考えるとコストダウンしてます。



②施工会社・実績が少ない

日本では通例としてコンクリートを打つときは鉄筋・金網を使うのが主流なので、バルチップのような補強繊維を扱ったことがある施工会社が少ないようです。

しかし、施工自体そこまで難しいものではない、かつ施工要領がしっかりと書面でもYoutubeなどでも準備されているので実績がない会社さんでもやりやすいらしいです。

デメリットを2つ紹介しましたが、それでもメリットの方が高いと思うので、ぜひ検討してみてください。



クラックは完全に予防できるのか!?

これは実際に暮らしてみなければわからない点ですが、研究結果では50%以上もクラック予防の効果があるとされているので、期待大です。


しかし現場監督さんに教えてもらったところ、ウチのように凹凸が多い内土間の場合はクラックは間違いなく起きると言われています。

柱を基点に面積が広い方(=下図の矢印の方向)にコンクリートが収縮するため、頂点部分からクラックができる可能性が高いらしいです。

クラックの発生具合は、実際に暮らし始めてもブログで紹介しますね。



なお、土間の収縮方向についてはこんな感じ。



なぜ、いまだに金網が主流でバルチップが普及しないのか?

完全な素人考察になりますが、僕が調べた限りだと、

ワイヤーメッシュ(金網)を敷設することは、クラック(ひび割れ)防止に効果はない


という結果が多かったです。

参考

土木学会第66回年次学術講演会「コンクリート舗装の鉄網の効果について」
 →(抜粋)鉄網によるコンクリート版のひび割れ幅を制御する構造的効果は,ほとんど期待できない.

コンクリート舗装ガイドブック2016 鉄網の使用を考え直してみませんか


つまり、特に理由はなくこれまでの慣習として、「施工は大変だけど」「なんか強そうだし」「効果はしらないけど」「いつものように」使っておこう。

という目的のない作業かもしれません。(僕の知らない効果があるのかもしれませんが)


加えて、補強繊維を入れるとミキサー車の洗い手間や残土処理が発生するため、より新しい施工技術の利用に向けたハードルが高くなっている一因かと思います。

しかし、消費者としては効果もよくわからない金網にお金をかけたくありません。

特に注文住宅は限られた予算で必死に考えているため、削れるところは削り、より効果がある方法を選択したいですよね。

私たちはそう考え、今回バルチップでの施工をお願いしました。



自分の家の土間・駐車場で使ってみたいけどどうしたらいいの?

この記事を読んでいただき、同じように

モールテックスは高すぎ💦

けどクラックなるべく抑えたいんだけど?


そのように思われた方は、ぜひ担当の方に伝えてみてください。

対応できないものではないので、提携している業者さんへの問い合わせ、見積はとってくれるはずです。


とはいえ、ガチガチに関係会社が固まっている注文住宅業界で慣習を変えることは難しいことです。

「バルチップで施工できますか?」



と聞いてもマイナスな対応をされることもあると思います。

そういう時は、自分で調べてカタログ資料・施工要領をダウンロードして提示してみてください。

そこまで説明すれば、やらないデメリットよりもやるメリットの方が大きいので前向きに考えてくれるはずです。

我が家の担当設計士さんは全て前向きに捉えてくれたので本当によかったです。積水グループとして実績がなくても調査して対応してくれました。



おまけ:通り土間に関する我が家の戦略

クラックを抑えることができたとしても、コンクリートは日々の暮らしで汚れていくことは避けられません。

そんな将来の対策としてはいくつか考えています。

将来の選択肢


中でもポーターズペイントは我が家の壁にも塗る予定なので、統一感もでるため有力候補です。

コンクリートウォッシュの色サンプル


ポーターズペイントに関しては以下の記事でもチェックしてみてください

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まとめ

さて、今回は我が家の通り土間、土間キッチンに採用してもらった「バルチップ」のメリットやデメリットを紹介しました。

土間・モルタルはクラック(ひび割れ)が起きるのが当たり前、それが嫌ならコストアップしてモールテックスにしなさい、というだけでなく、こういった選択肢があるということを知ってもらえると嬉しいです。

バルチップのメリット

  • 鉄筋や金網よりもクラックの発生を予防
  • ワイヤーメッシュ(金網)を敷かなくてよいので施工が簡単
  • コスト・工期が短縮

バルチップのデメリット

  • 洗浄費用(洗い賃)、残土処理費用が発生
  • 施工会社・実績が少ない


それでは、楽しくいい家づくりを♪

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