「うえのいえ家」では妻が「家相」を気にしたことから、「鬼門」や「裏鬼門」など「家相」に合わせた間取りを検討したことがあります。
だって、家族の健康が悪くなったりする可能性を少しでも低くしたいじゃん!
その思いは十分に理解しつつも、根拠ない情報のために間取りを妥協したくはありませんでしたので、「家相」で良い・悪いと言われている方位の理由や背景を調査しました。
(家相を気にすると間取りがかなり制限されます💦)
今回は、その際に調査した「家相」について私なりの解釈を紹介しようと思います。
この記事でわかること
・「家相」の由来、重要な要素
・良い・悪いと言われる理由と現代住宅に当てはまるか
・理想の方位と凶方位の対策を解説(うえのいえ家の間取りを基に解説)
それでは是非ご一読ください。
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家相とは?由来や風水との違いは何か?
家相とは?
屋敷、家屋の位置や構造が人々の運命に影響すると信じ、その配置方法の吉凶を判断する占法。中国古代の陰陽五行(いんようごぎょう)思想に基づく「方位説」に由来する。
コトバンク「家相」より
「そもそも「家相」とは何か」を調べると様々なことが記載されていますが、はるか昔に中国から伝来し、日本独自の神仏観念が組み合わさって法則が定義・一般化され、神社仏閣・住宅建設などの配置・方位の吉凶判断に用いられるようになったようです。
例えば平安京の四神(東西南北に、青龍・白虎・朱雀・玄武)や、北東(丑寅)の鬼門の方角に延暦寺を建立したという話が、どれほど影響力がある考え方か、というのがわかるかと思います。
また身近な「住宅に関する家相」は根拠が薄い迷信的な要素が強いと思われるかもしれませんが、実際は太陽の動き、つまり日射による湿度コントロールを踏まえた根拠ある「暮らしの知恵」が体系的にまとめられたものと思ってよさそうです。
風水とは違う?
以下Wikipedia引用によりますと、「風水」とは「気の流れを物の位置で制御する」という思想とのこと。
たしかにTVの風水番組だと、吉凶判断したらモノを紹介してるね
風水(ふうすい)は、古代中国の思想で、都市、住居、建物、墓などの位置の吉凶禍福を決定するために用いられてきた、「気の流れを物の位置で制御する」という思想。
ウィキペディア(Wikipedia)より
こういった風水の思想から建築物に考えを特化し、日射や湿度などの生活環境の特徴を組み込んでいったものが「家相」ということですね。
TVなどで紹介される開運風水グッズの根拠はわかりませんが、家相の考え方は理にかなったものが多いため、「風水」の考え方だけでなく「家相」の住まいの知恵を検討に含めるとよいと思います。
家相における重要な要素
では本題の「家相」における重要な要素とは何か?
妻が徹底調査してくれた内容をご紹介します。
キチンと理由も合わせて理解することが大切にゃ
「三所に三備を設けず」
三所とは「鬼門・裏鬼門・宅心」、三備とは「玄関、キッチン、トイレ」のことです。
つまり「鬼門・裏鬼門・宅心には、玄関・キッチン・トイレを設けてはいけない」というのが大原則になります。
これらを配置してしまうと、「健康を害する」「災難に見舞われる」など凶相と言われ、よくない、避けるべきと考えられています。
とは言われても、鬼門?裏鬼門?ってなに?全然わからない???という状態でした💦
鬼門・裏鬼門・宅心とは?方角はどっち?
鬼門・裏鬼門・宅心の方角
・「鬼門」とは家の中心から見て北東、十二支でいうと丑寅(うしとら)の方角
・「裏鬼門」は「鬼門」の反対側の方角で、家の中心から見て南西
・「宅心」は家の中心部分。建物の短辺の1/3を一辺の長さとした正方形で家の中心部を取り囲んだエリアのこと
「鬼門」は古来より鬼の出入り方角であるとして忌むべき方角・避けるべき方角とされていて、その逆方向である「裏鬼門」も陰陽道において鬼門と合わせて不安定であり、忌むべき方角・避けるべき方角とされています。
なぜ北東・南西かというと、その起源は伝来元の古代中国の敵対関係や環境風が関わっているようです。
「三所に三備を設けず」の背景・理由
ではどうして、鬼門・裏鬼門・宅心である北東・南西・家の中心には「玄関、キッチン、トイレ」を配置してはダメなのでしょうか?
この理由を調べていくと、「日射」と「湿度」による寒さやジメジメが健康に影響を与えてしまうことが背景としてありました。
鬼門が怖い理由・心身への影響は?
鬼門がある「北東」は日当たりがよくなく、風通しも良い方ではありません。
日本は基本的に太平洋側の高気圧から風が流れてくると言われており、南北に風通しを意識するとよいとされており、鬼門方向は風通しがいいとはいえません
そのため鬼門の方角はジメジメして湿気が高く寒くなりやすいとされています。
湿気が高いということは雑菌が繁殖しやすいため、キッチンやトイレなどを配置することはよくないとされてました。
江戸時代には冷蔵庫もないですし、トイレは「ぼっとん便所」なので、「湿気が高く風通しが悪いと雑菌が繁殖し、体調が悪くなってしまう」ということです。
現代のキッチンや台所は清潔に保たれてるけど、昔はそんなことないもんね
さらに、毎日出入りする玄関が寒くてジメジメして不衛生だとしたらどうでしょうか?
そういった空気は体調だけでなく心にも影響を与え、やる気・集中力の低下を引き起こしてしまいます。
こういったことから、鬼門に「玄関、キッチン、トイレ」を配置することはよくないとされています。
裏鬼門が怖い理由・心身への影響は?
では裏鬼門はどうでしょうか?
裏鬼門は南西なので、日当たりはよい方角です。
しかし、南西からの日射は夕方に低く強烈な西日が当たるため、気温が下がりきっていない南西部分を高温多湿にしていきます。
高温多湿になってしまうと、キッチンで保管している食材が腐りやすくなり、雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。
そのため、鬼門と同じく裏鬼門も心身に影響を与えてしまう可能性があるため、裏鬼門にも「玄関、キッチン、トイレ」を配置することはよくないとされています。
宅心が怖い理由・心身への影響は?
最後に部屋の中心である宅心についてです。
家の中心は家相の考え上で重要になります。暮らしていく上で匂いなど全てが拡散する位置なので当たり前とも言えます。
この家の中心に「トイレ」や「キッチン」が配置されていたらどうでしょう?(玄関はありえないですね)
・トイレが家の中心:トイレの匂い、菌が中心から家中に拡散
・キッチンが家の中心:火気を扱うため危険。かつ水・ナマモノを扱うことから掃除をしなければ不衛生
このように、家の中心にトイレとキッチンが合った場合も、心身に影響を与えてしまう可能性があります。
これらの理由から「三所に三備を設けず」が大原則とされているんですね。
現代の住宅では当てはまらないことが多い?
このように、「三所に三備を設けず」というのは、「日射」と「湿度」によって健康に影響を与えてしまう可能性を考慮し、そういった健康被害を少なくするための知恵のような側面があります。
しかし現代の住環境では、食材が腐ったり、雑菌が健康被害をもたらすほど増殖することはほぼありません。
昔と比べた現代の住環境
・水洗トイレ、冷蔵庫、冷凍庫といった設備が充実しており、腐ったり雑菌が繁殖することは少ない
・断熱/気密性能が向上し、冷暖房設備が整っていることから方角による温度差は感じにくい
このように解釈し、我が家では基本的には「家相」を最優先で考えることはせず間取りを検討することにしました。
私も「なんとなく」方角を気にしていましたが、理由を理解することで納得することができました。
補足:正中線・四隅線?張りと欠け?
なお、鬼門・裏鬼門・宅心の他にも間取りを考える上で重要な点があります。
この記事では「三所に三備を設けず」に関してメインでご紹介してますが、「家相」が気になる方は以下も念頭に間取り検討してみてください。
正中線(せいちゅうせん)・四隅線(しぐうせん)
正中線は「東と西」「南と北」を結んだ線で、上図の緑色の線を指します。
そして四隅線は「北西と南東」「北東と南西」を結んだ線で、上図の青色の線を指します。
(「北東と南西」を結んだ線は鬼門を通ることから鬼門線とも呼びます。)
この線上にはトイレや玄関を配置することは凶相と言われています。
張りと欠け
これは建物1階部分の形状の凹凸を指してます。
建物1階部分を四角形として考えたときに、形状として出っ張っている部分や凹んでいる部分のことです。
例えば玄関が出っ張っていたらその部分を「張り」、逆に凹んでたら「欠け」。
「張り」は吉、「欠け」は凶と考えられており、鬼門裏鬼門と合わさると大凶とされています。
「張り」は吉といえども、建物の凹凸はできるだけ無い方が安定的であり良いとされているので間取りを考える上では総二階がコスパとしても「家相」的にも良さそうです。
うえのいえ家の家相を基に理想と対策を解説
ここでは、ウチの家相を基に、玄関・トイレ・キッチン・階段の凶方位・吉方位、対策を解説します。
上の画像は「うえのいえ家」の間取り図に対して、「家相」のポイントをマッピングしたものです。
・対角線を結んだ中心「宅心エリア」
・東西南北の「正中線」「四隅線」
・「鬼門」「裏鬼門」
家相を一度は気にしたものの、それに固執すると希望の間取りができないことから、我が家は家相を気にせずに間取りを決めてます。
パッとみただけでも鬼門に玄関がピタッとハマっています。
改めて家相を確認すると、完全アウトになってますね笑
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玄関の家相は?
まず、我が家の玄関は「鬼門」の方角に位置(凶方位)しているので、よろしくありません。
良くない理由は説明したとおり、「鬼門」の方角はジメジメして湿気が高く、日射が届きずらいので寒くなりやすいことから、体調を崩しやすく、精神面にもよくないため様々な不幸が起こるとされています。
玄関にいい方角(吉方位)は?
家相では、「玄関は東、南東、南の方角がよい」とされています。
太陽の動きを考えると納得ですね。程よく日射がとれて風通しも良さそうです。
けど、その方角に玄関をとるのって間取り上、ちょっともったいない気もするよね
鬼門・裏鬼門に玄関があるときの対策は?
掃除と整理整頓です。
鬼門・裏鬼門がよくないとされている由来は、湿気や菌の繁殖です。
そのため日常的に掃除・整理整頓することで清潔に保つことが一番の対策になります。
トイレの家相は?
トイレについても「正中線」上に位置しているので、よろしくありません。
家相においてトイレは「正中線」つまり真北と真南はさけるべき凶方位で、もし配置すると悩みや苦労が多くなってしまうと言われています。
真北は日射が入らないので一日中、暗くて寒い場所ですし、また逆に真南は日射によって最も暑くなる場所なので菌が繁殖しやすいことが理由です。
ウチはトイレに窓はなく、日射は関係ないのであまり影響はありません
トイレにいい方角(吉方位)は?
トイレに吉方位はないとされていますが、「最もよい方角は南東の方角」とされています。
これも南東方向は適度な日射で、暑くなりすぎず清潔に保てることが理由でしょう。
凶方位にトイレがあるときの対策は?
これも結局は掃除と整理整頓です。
日射がとれないなら、落ち着ける内装にすることや換気扇を停止せずに換気して菌の繁殖を抑えることを考えましょう。
もし西日が入りすぎてトイレ内が暑い場合は日射コントロールは必要かと思います。
キッチンの家相は?
キッチンについては「東」に位置しているので、家相上は吉方位とされています。
家相においてキッチンは「鬼門(北東)」「裏鬼門(南西)」「家の中央」は凶方位でさけるべきで、もし配置すると家族の健康などに悪い影響があると言われています。
鬼門・裏鬼門は日射や風通しの関係上、ジメジメと湿気が高くなりやすく雑菌が繫殖しやすいですし、家の中央にキッチンがあると匂いが家中に拡散してしまうことが理由です。
気にしないと言えども、キッチンは家族の食を司る部分なので、吉方位になって安心です。
キッチンにいい方角(吉方位)は?
家相では、「キッチンは東、南東の方角がよい」とされています。
水・生ゴミ処理を行うので、適度な日射、風通しで湿度を発生させずに乾燥状態を保てる方位が条件ですね。
凶方位にキッチンがあるときの対策は?
掃除と整理整頓はもちろんですが、高温・多湿対策を行いましょう。
清潔に保つことで菌の繁殖を抑えることは必要ですが、やはり水分を含んだ生ゴミ扱う場所なので、高温多湿な状態にならないようにしましょう。
風水・家相対策に間取りシミュレーションを活用
風水・家相を考慮した間取りを考えるのは非常に難しいです。
そういうときは、希望の間取り希望を伝えつつ、プロ目線で風水・家相の考え方を取り入れた間取りを手に入れた方が効率的です。
「「家相」を気にしているけど、いい間取りが思いつかない」という方は無料なので使ってみてください。
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まとめ:家相の由来・正体を理解すれば、対策もできて怖くない
さて、ここまで解説した「家相」の吉方位・凶方位の理由と対策はいかがだったでしょうか?
単純に吉方位・凶方位だから良い・悪いではなく、その理由と現代の住宅環境を踏まえて考えると、必ずしも全てが凶相ではない、十分に対策ができる、と思いませんか?
特に高温多湿に関する問題は十分に対策できる内容なので、「家相」を取り入れる際に参考にしてみてください。
なお、目には見えない・科学で説明できない「気」のようなスピリチュアル要素はあると思っています!
思ってたの!?我が家はそういう要素も踏まえつつバランスを考えていきました
あると思いつつバランスを考えて間取りを考えました。皆様も自分たちなりのバランスを考えてみてください。
\家相・風水を取り入れてバランスよく間取りを考える/
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